女王陛下と007が愛したコットン

門外不出の「幻のコットン」が海を渡って日本に
BM.jpg 16世紀後半、英国が西印度諸島を領有した際に王室に献上されて以来、シーアイランドコットンは長い間英国が栽培から船積みまでを厳しく管理し、糸の紡出も英国の名門2、3社に独占されていました。まさに、門外不出のかたちでその品質が守られてきたのです。
その「幻のコットン」もついに日本への正式な原綿供給が認められ、1975年より日本に輸入されるようになりました。英国から受け継いだシーアイランドコットンの品質を守るべく、厳しい品質管理のもと、限られた原料を有効に生かした製品化を進めています。
製品につけられる「西印度諸島海島綿」すなわちWest Indian Sea Island Cottonのロゴマークは、世界最高級の綿を使用し、厳しい品質・縫製管理基準のもとにつくられた商品である証であります。


英国王侯のステイタスシンボルとして愛されたコットン
2-3-2.jpgかつて英国王室には、「綿製品はシーアイランドコットンで」というしきたりがありました。これは、16世紀後半に英国が西印度諸島を領有したとき、王室にシーアイランドコットンが献上されたことに端を発します。当時の女王エリザベス1世は、その卓越した感触をめでられ、シーツやネグリジェとして愛用したということです。以来、ロイヤルコットンとして英国の貴族階級に愛され、英国紳士たちの間ではステイタスシンボルとされてきました。
1930年代には、洒落者として名高いプリンス・オブ・ウェールズ(後のエドワード8世)が、その優れた品質を高く評価し、新聞に王子がシーアイランドコットンの愛好者であることを宣伝してもよいと述べられたといいます。(1935年5月29日付、The Times)

小説の中のシーアイランドコットン
007.jpg イアン・フレミングが創造したスノッブな英国秘密情報部員、007ことジェームズ・ボンド。身長183センチ、ブルーの瞳を持つスマートな男、ロンドンはキングスロードに住む。白黒グレン・プレイドの三つ揃いスーツや純白のタキシードを着こなし、タバコはグロブナー街のモーランドで、金筋が3本のマケドニア葉を求めるのだそう。ライターは黒いぶしのロンソン、車は4.5リットルのベントレーがお気に入り。このように身につけるもの、嗜好品には頑固なこだわりを持つ彼がつねに愛用していたシャツが、シーアイランドコットン製だったのです。(参考:イアン・フレミング著・井上 一夫翻訳 007/ダイヤモンドは永遠に (創元推理文庫))